(後編)国税庁:2015年分の国外財産調書の提出状況を公表!
2017年3月15日
(前編からのつづき)
国外財産調書提出制度とは、2012年度税制改正において創設され、2014年1月から施行されました。
その年の12月31日においてその価額の合計額が5千万円を超える国外財産を有する居住者は、翌年3月15日までにその財産の種類や数量及び価額その他必要な事項を記載した国外財産調書を、税務署長に提出しなければなりません。
個人を対象に2014年から義務化されましたが、国外財産調書は、自主的に自己の情報を記載し提出するものであることから、インセンティブ措置等が設けられております。
具体的には、
①調書を期限内に提出した場合に、記載された国外財産に係る所得税・相続税の申告漏れが生じたときであっても加算税を軽減
②調書の提出がない場合又は提出された調書に国外財産の記載がない場合に、その国外財産に関して所得税の申告漏れが生じたときには、加算税を加重
そして、2015年からは故意の不提出や虚偽記載に対しては、1年以下の懲役または50万円以下の罰金が科されますので、該当されます方はご注意ください。
(注意)
上記の記載内容は、平成29年2月6日現在の情報に基づいて記載しております。
今後の動向によっては、税制、関係法令等、税務の取扱い等が変わる可能性が十分ありますので、記載の内容・数値等は将来にわたって保証されるものではありません。